音楽を楽しむためのマイパソコン

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私の自宅パソコンは、音に関してちょっとお金をかけている。

まずは、オーディオボードは、ONKYOのこれ。

ONKYO WAVIO PCIデジタルオーディオボード SE-90PCI

ONKYO WAVIO PCIデジタルオーディオボード SE-90PCI

入力端子も無く、アナログ再生に特化して質を求めたボードだ。これについては、

オンボードでは音が平坦で奥行きを感じられないと思いますが、SE-90PCIに変えると劇的にオーディオ品質と呼べる状態まで跳ね上がります。オンボードの音質も決して悪くはないのですが、聞き比べればやはり違います。
ONKYO SE-90PCIのレビュー! : Sound Heaven ~イヤホンとかヘッドホンとか色々~

というのに同感である。

このボードは、もう10年前に出た製品だが、未だに売られている。それだけ評価が高いのと、オンリーワンの製品だからだと思う。

次にアンプだ。

音質を求めるのであれば、パソコン用のアンプ内蔵スピーカではなく、ちゃんとしたオーディオ用のスピーカを使いたい。そうなると、アンプが必要になる。

でも、パソコンで音楽を楽しむのに、音は良くてもパソコンと同じくらい大きな筐体のアンプを持って来るのは無粋というものだ。そこで私が使っているのはこれ。

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株式会社サイズ | 商品詳細 |鎌ベイアンプKRO

冒頭の写真で、モニターの下にひっそり隠れている小さな黒い箱がこれである。小さいがデジタルアンプであって、大型のアンプより音が良いと言っている人も多かった名機だ。今はこの機種は無く、後継機が出ている。それも評判がよろしい。

そして、一番大事なスピーカ。

私が一番聴く音楽はジャズ。私にとって「良い音」とは、元気よく前に出てくる音だ。楽器一つ一つを人が演奏している感じがすること。ジャズの熱気が伝わってくること。それはやっぱりJBLでなくては。

しかし、机上のモニタ横の限られたスペースだから、大きなスピーカは置けない。そこで私が選んだのはこれだ。

JBL 2ウェイ・ブックシェルフ・スピーカー【ペア】 CONTROL ONE

JBL 2ウェイ・ブックシェルフ・スピーカー【ペア】 CONTROL ONE

ヤフーオークションで、中古品をウーハーのエッジを張り替えてレストアしたものを購入した。このスピーカを専門にレストアしては出品している職人さんがいて、その心意気に惚れて買ったということもある。安かったし、これはとても良い買い物だった。

サイズの小ささから重低音は出ないけれど、くっきりと締まった音が、とても良く前に出てくる。「良く鳴っている」という表現がピッタリなのだ。

さて、今夜もオンザロックのグラスを片手に、ビル・エヴァンスでも聴くとするか。

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CDA合格しました!

とりあえず、ほっとした。

と同時に、未だに「何故私が?」の感が非常に強い。

2次試験のロープレは、緊張と、「こうしなければ」の思いが強すぎて強張り、明らかに練習の時以下の出来だったのに。。。

一夜明けて、クラスメートたちの報告が次々に上がってくるのを見ると、なんと不合格の人の方が多いのだ。「何故あの人が落ちて私が受かるのか?」とどうしても思えてしまう。

CDAの2次試験は、筆記試験と違い、確かに正解はない。人が人をアナログ的に評価する、極めてとらえどころのない試験だ。

だから、面接官と受験者との相性みたいなことも作用するだろうし、一生懸命やっていれば、その熱意に動かされるという要素もあるだろう。

でも、CDAの2次試験は、企業の面接試験と違い、実技能力を判定する試験であるはずだ。そう思うと、一緒に何度もロープレ練習を繰り返したクラスメートたちと私の実力差など、本当にないのだ。

まあ、受かったとはいえ、評価点は総合評価の「C」なので、ギリギリである。紙一重で受かったのだとすれば、これは多分、実力以外の要素だろう。

強いて思い当たるとすれば、最後に質問された、「CDA資格をどのように活かしたいと思いますか?」という質問で、明確なビジョンを答えられたということはあるかも知れない。

それと、やっぱり、「運」だろう。そして、「運」を引き寄せるのは、「思いの強さ」だろう。

私自身の「思い」もあるけれど、家族や職場、友達からの温かな励ましがたくさんあった。

それらのエネルギーが集まって、私に新たな人生の扉を開かせてくれたのだと思う。


私にチャンスを与えていただき、本当に、ありがとうございました!

これからも頑張ると同時に、さらに力を磨いて、世の中に恩を送って行きたいと思います。

楽器を練習するのはダメな自分に向き合う訓練

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私は、ピアノやギターを弾くのが趣味の一つである。

でもなかなか、毎日ピアノに向かうモチベーションは保てない。

もっといえば、夜、お酒を飲んでちょっと良い気分になった時くらいしか、弾こうという気にならない。

これは何故か?

その理由はわかっている。

下手な自分と向き合わないといけないからだ。

思うように指が動かず、ミスタッチが多く、濁った和音で、ダサいフレーズしか出てこない。

自分の演奏でありながら、そんな音楽は、文字通り聞くに堪えない。

でも、楽器を練習するというのは、その聞くに堪えない音楽を生み出し、それを全身に浴びて、立ち向かうことだ。

書いていて、我ながらそりゃあつらいわ、と思えてきた。(笑)

だから、休みの日で時間がたっぷりあるときでも、ピアノはいつも書斎にあって、パソコンから振り返れば触れる場所にありながら、それに触るのは、ちょっと気合が必要だったりするのだ。

でも、それに耐えて毎日少しでも練習することを日課にしていると、ある時、とてもカッコいいフレーズが弾けたり、いつもより指が動いて滑らかに弾けるようになったと感じることがある。

少しずつ、本当に少しずつではあるけれど、成長する実感。

それを味わうことはできる。

ただ、それを味わうには、その100倍くらい、聞くに堪えない自分の音を、毎日聞きまくらないといけない。

人が成長するというのは、決して簡単なことじゃない。

ダメな自分に向き合う勇気とエネルギー。それがまず必要だ。

でも、趣味の世界ではあるけれど、ダメな自分に向き合う訓練をしていれば、その姿勢が、いずれ人生そのものに対する姿勢も変えてくれるかも知れない。

趣味すべてがそういうものではないとは思うけれど、楽器を練習するというのは、そういう効果があるんじゃいかなと思った。

「ザ・ウォーカー」 男がひたすら一冊の本を運ぶ話

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戦争で荒廃した未来、一人の男が、ひたすら西に向かって旅をしている。

その目的は、一冊の本を届けること。

襲い来る盗賊を超人的な戦闘能力でなぎ倒しながら、ある街に着くと、そこにはその本を狙う支配者がいた。

という話。

男が食事前に祈りを捧げたり、独裁者は「この本があれば人を従わせることができる」として欲しがっていること、そしてここがアメリカであることから、誰もが、その本が何なのかが薄々分かる。

これはネタバレにもならないと思うので書くが、想像する通り、この本は聖書だ。

主人公は、人々を幸福にするために聖書を守る。

支配者は、人々を従わせるために聖書を求めている。

ストーリーは非常にシンプルなのだけれど、宗教の2面性を実に良く表現していて秀逸だ。しかもその二人が白人と黒人というところも意味深である。

さて、この映画、実は最後に、あっと驚きのオチが用意されている。

これはまだ見ていない人に絶対に言ってはいけない。その緘口令のレベルは、言わば、あの「シックス・センス」並である。

デンゼル・ワシントンが主人公で、敵役が、ゲイリー・オールドマン

贅沢な配役だが、世界観はシンプル。だからこそ表現しているテーマが力強い。

ちょっとおすすめの映画である。


映画『ザ・ウォーカー』予告編 - YouTube


ザ・ウォーカー [Blu-ray]

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《なんでも仙人》の癒しの人生相談

あなたのよろず悩み事 魂レベルでスッキリ解決  さあ《なんでも仙人》にど~んと聞いてみよう

あなたのよろず悩み事 魂レベルでスッキリ解決 さあ《なんでも仙人》にど~んと聞いてみよう

正月休みの最後の日、本屋で見かけて買い、帰りに寄ったカフェで2時間ほど、一気に読んでしまった。そんな読みやすい本だった。

心理カウンセラーの著者が、あるとき「自分を導いてくれる存在」とコンタクトできて、以来、その存在を「なんでも仙人」と呼んで、自分について、また自分のクライエントさんの相談について、いろいろなことをたずねたという本である。

「なんでも仙人」はとてもユーモアのある優しいおじいちゃんであり、その言葉は愛に満ちて、癒やしを与えてくれる。

冒頭、著者が家事が苦手な自分を責めていたとき、「なんでも仙人」は、「そちはもうすでに、十分頑張ってきたのじゃよ」と言う。もう既に大成功の人生なのだと。

「分かるかね? 不完全さが許され、自分をありのまま認められた時、その人の中から自然に愛のエネルギーがあふれ出す。これが『向上する』ということなのじゃよ」


これが、この本を貫くテーマでもある。自分を「許す」こと。多くの悩みは、自分が既に十分頑張っていると気づくことで消え去るのだと。「なんでも仙人」は、繰り返し、そのことを説く。やさしく、慈愛に満ちた語り口で。

本の後半は、色々な人生相談の実例をあげて、「なんでも仙人の人生相談」風になっている。子育ての悩み、姑との悩み、仕事の悩み。夫婦関係の悩み。色々な悩みに答える様は、ちょうど、有吉とマツコの「怒り新党」みたいで面白い。

その中で、「おや?これは・・・」と思った仙人の発言があった。

「変わりたくても変われない人や、自分を否定している人に向き合う時はな、『今はこういう状態なんだね』『今はこう思うんだね』と、変わりたくても変われない状態を、ありのまま認めてあげるんじゃよ、それだけでいい」


これ、カウンセリングて言うところの、「受容と共感」そのものではないか。「受容と共感」をしっかりすれば、それだけで、クライエントは自ら自己探索に入っていけるのだ。

スピリチュアルな世界の「自分を導いてくれる存在」が語ることが、奇しくも、カウンセリング初歩の教科書に書かれていることと同じだった。

この本は、読む人を癒やしてくれる人生相談であると同時に、カウンセラーを目指す人にとっても、魂レベルの見方から、「受容と共感」ってこういうことなのだと理解できる本だとも思った。

どうも私は男女混声トリオが好きらしい

いきものがかりの新譜が良すぎて、毎日聴いては胸を熱くしている中高年ファンなのであるが、実は他にも女性リードボーカル+男性2人という編成で私が好きなグループがあって、しかも、それらは国籍もコンセプトも違っていたりするのが、我ながら面白いと思ったのでまとめてみた。

まずは先に書いた、いきものがかり。日本代表である。

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いきものがかりの歌の魅力は、力強く前向きな歌詞と、それがピッタリと乗ったメロディ。そしてそれをパワフルに歌いこなす吉岡聖恵の歌唱力だ。それが全面的に感じられるのがこの曲。


心の花を咲かせよう - YouTube

次はKOYOTEという韓国のグループ。
こうして並べてみると、ビジュアル的にはいきものがかりに似ているかも知れない。

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でもコンセプトは全然違って、KOYOTEの音楽は、モロに70年代のディスコサウンドだ。そこのところが私のような年代でも熱くなれる点なのだが、もう一つ、ボーカルのシンジの声質が私の好みなのである。

ライブではダンサーも加えてお祭り的だ。彼らの場合は詩を聞く音楽ではなくて、基本的にダンスミュージックである。


KOYOTE hitsong medley 20031012 - YouTube

喩えて言うならば、いきものがかりは日本の地方都市の朝って感じで、KOYOTEはソウルの裏町の夜って感じかな。

もう一つのグループは、アメリカからSelah。

iTunesで偶然巡りあった。ジャンルはスピルチュアルとなっていたのだが、確かに教会で聞くと似合いそうな、キリスト教的な歌が多いようだ。

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彼らの朗々とした歌声は、名曲「You Raise me Up」で発揮されている。
この曲のカバーは、数多くのアーティストがやっているけれど、私は彼らの歌がベストだと思っている。


Selah-You Raise me Up - YouTube

実写版「魔女の宅急便」が意外に良かった。

お正月なので、気楽に見れて元気の出る映画がいいなと思って、iTunesのレンタルでこの映画を見てみた。

あのジブリの「魔女の宅急便」の実写版ということで、全然期待しないで見始めたのだが、冒頭のキキの住む家や集落の描写を見て、その懸念はもういらないと確信した。

舞台はいちおう、日本のようなアジアのある国ということになっているらしいが、アニメのように地中海あたりのどこかの外国ではなくて、日本人が演じることの不自然さを感じないように、でも全体的に漂うファンタジックな無国籍感がととも心地よい世界だった。

パン屋さんの建物も、人々の服装も、カラフルな町並みも、そして動物園のカバがかかった病気の名前すら、現実感がなくて、温かな夢の中の世界にフワフワ漂っているような、心地よさ。

この世界を、アニメと違うとか、説明が浅いとか、そんな冷めた目で見ちゃいけない。ファミリー向けのファンタジー映画なのだとわかった上で、楽しまなくちゃいけない。

ストーリーはアニメと同じように魔女の修行のために訪れた街で主人公のキキが色々な人との出会いや挫折を経験して成長していく物語だが、個々のエピソードはアニメとはかなり違う。それもそのはずで、この映画はアニメの実写化ではなく、アニメの原作となった小説の実写化なのだそうだ。

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しかしこの映画で一番に語るべきは、なんといっても主人公のキキを演じた女優、小芝風花だろう。

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原作での設定とは違い、実際は16歳ということだが、あどけないキャラなので違和感はない。とにかくほうきに乗って元気に飛び回る彼女が、とてもカッコ良くて、可愛くて、爽快なのだ。

トンボもおソノさんも、皆、いい味だしていた。

公開時は興業が大コケだったとの話だけれど、私は好きだなあ。この映画。

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魔女の宅急便 [DVD]

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