「こうして、思考は現実になる」
- 作者: パム・グラウト,桜田直美
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2014/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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を読んだ。
この本は、良く言われる、「引き寄せの法則」とか、「思考が現実になる」ということがテーマなのだけれど、ユニークなのは、それを実証するための簡単な実験を読者にやってみよと促しているところだ。
例えば、
まっ黄色の車と黄色の蝶(または紫の羽)を見ると決めたら、本当にそれを見ることになる
というような実験を48時間の期限をつけてやる。というものだ。
その他にも8つの具体的な実験があげられていて、それらによって、「思考が現実になる」ことを読者が実際に体験できるというわけだ。
しかしこの実験、疑いながらやっていては成功しない。
何故ならば、「思考が現実になる」のだから、「多分インチキだろう」とか「そんなアホな」とか思いながらやったら、「それはインチキである」という現実、「やっぱりアホであった」という現実に出会うだけになってしまうからだ。
だから、上の黄色い車や蝶を見るという実験も、「見たいと願う」とかではなく、「見ると決める」と書かれているのだ。
ということで、私も黄色い車と黄色い蝶が見れるか、いや、「見ると決めて」実験をしてみた。
この本のその箇所を読んだのが、ある日、外勤途中の渋谷のカフェでだった。その後、カフェを出て渋谷駅前まで歩いたところ、いきなり黄色い工事車両(重機?)に出くわした。
そのときには、こういうマシンは黄色いことが多いし、これはクルマではなかろうと思ったのだが、その後会社の近くで黄色いクルマが走っているのを見た。
その間、黄色い蝶は見つけられなかった。でも、途中の民家の玄関先に黄色い花が咲いていて、その花びらが、まるで蝶が羽を広げていたように見えた。
この結果を見て、どう思われるだろうか?
そんなもの、別に黄色いクルマは珍しくもないし、花びらが蝶のようだったなど、都合よいこじつけではないかと思う人がいると思う。
確かにそう捉えることはできる。
でも、「見ると決めたら、本当にそれを見ることになる」というのは、そういうことなんじゃないだろうか。
黄色いクルマは、確かに決して珍しい存在ではないだろう。しかし、自分が意識しなければ、それに気づかずに見過ごしている。
自分が、見ると決めたから、見ることが出来たのだ。
自分の「意思」なのである。全て自分がすること。
「幸せ」というものもきっとそうだ。
「幸せになる」と決めた人が、幸せになれるのだ。「幸せになりたい」と願う人ではなくて。
「思考が現実になる」とは、多分、そういうことだと私は思っている。
ところで、数日後、毎朝の通勤経路にある神社にお参りをして出た時に、またこの実験を思い出し、「今から会社に着くまでの間に黄色い車を見る」と決めてみた。
そしたら、数歩歩いた瞬間、私はギョッとして足を止めることになる。