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カール・セーガン博士は神と語っているだろうか

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ニュース - 科学&宇宙 - カール・セーガンを振り返る - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

この記事を読んで、カール・セーガン博士のことを思い出した。

長くNASAにおいて惑星探査計画や宇宙の生命体探査を率い、ボイジャー計画を推進した中心人物だ。だが、彼の最も素晴らしい功績は、科学番組「コスモス」で世界中の一般大衆に宇宙への知識とロマンを育んだことだろう。

その番組を書籍化した素晴らしい本を、数年前に偶然古本市で見つけて、一も二もなく手に入れた。

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彼は優れた科学者、TVのパーソナリティであると同時に、優れた小説家でもあった。
代表作「コンタクト」は、地球外知的生命体探査に従事する女性科学者エリーが、ついに求めていたものに巡りあうまでを描いたSF小説で、ロバート・ゼメキス監督、ジョディ・フォスター主演で映画化もされた。

私はこの小説も、映画もともに大好きで、何度も読み、何度も見た。

実はこの小説は、エリーという主人公を借りて、カール・セーガン自身の地球外知的生命体についての考え、そして、もし我々がそれに出会うことが実現するとしたら、それはどんな形になるだろう? 彼らはどういう方法で我々に接触してくるだろうか? ということについての彼の考えを描いたものだ。

そしてもう一つは、彼の「神」というものへの考え方をまとめた論文でもある。

彼は宇宙や知的生命を探求するうち、それらは決してたまたまこの世に存在しているのではなく、それらを創造した何らかの「存在」に思い至った。

それは、いわゆる「神」なのだろうか?

この小説の中で、彼はエリーの言葉を借りて、繰り返し、「もし、神が本当に存在するのなら、何故、はっきりとそれと分かる形で我々にその姿を見せないのだろう?」という疑問を投げかける。

宗教の言う「神」は、いないと彼は考えていた。

では、その何らかの「存在」はいったい、何なのだろうか? 

科学はそれを突き止めることは出来ないのだろうか?

彼は死ぬまで、それを考えていたに違いない。

宗教のいう「神」ではない何か。

小説の中では、最後にエリーは、その存在の証拠に触れる。壮大で感動的なラストだ。

カール・セーガン博士は、今、あの世で、その存在と出会っているに違いない。

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