「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

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劇場公開時見損なっていた作品が出てきたので、iTunesで鑑賞。

例えばゲームをするとき、途中でキャラが敵に撃たれたり奈落に落っこちたりして死ぬので、あらかじめヤバい場所に行く前にセーブポイントでセーブしておいて、死んだらそこから何度もやり直す。

すると最初は何度も死んでいたのに、だんだん攻略法が分かってきて、最後にはラスボスの待つ最終ステージに進むことができる。

それが、大方のゲームに備わっているシステムだ。

ゲームを実写にした映画はたくさんあるのだけれど、この映画は、ゲームのその「システム」をストーリーに組み入れてしまったのだ。

この映画の主人公は戦闘で死ぬと、戦闘の前日にタイムワープして復活する。でもそのとき戦闘の記憶は持ったまま戻るので、同じ失敗はしないから、どんどん強くなっていく。

このアイデアが非常に斬新。というか、これはもう、そのアイデアだけの映画と言っても良い。

タイムワープを取り上げた映画はいくらでもあるのだが、この映画においては、綿密なつじつま合わせも論理的な説明も何もない。「なんだか分かんないけど、要するにそういうことなの!」と、この痛快な設定を楽しめば良いのだ。

この映画みたいに戦闘はイヤだけど、自分がもし1日前に戻る能力を持ったとしたら、いったい何に使うだろう?

としばし想像して楽しむもよかろうと思う。