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「エリジウム」は「リングワールド」の夢を見るか。

昨日は映画、「エリジウム」を見てきた。

この映画では、地球以外ではスペースコロニーが舞台になっている。
おそらくスペースコロニーが映画で映像として本格的に描かれたのはこれが初めてではないだろうか。

リング型の構造物が一定の速度で回っていて、それによって生じる遠心力を擬似重力とするアイデアは、昔から多くのSF映画で描かれてきた。

古くは、あの「2001年宇宙の旅」の地球軌道上の宇宙ステーションだ。

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エリジウム」ではこれを遥かに凌ぐスケールの巨大リングが地球軌道上に浮かんでいる。

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同じように外周の内側に人が立つのだが、「エリジウム」はリングの内側に立っているのは人だけでなく、山や川まで地球と同じように再現されているスペースコロニーなのだ。

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この天井方向は屋根がない。宇宙空間に直接開放されているのだが、擬似重力によって空気も逃げないという設定になっていた。


さて、宇宙ステーションからスペースコロニーへと話が大きくなったついでと言ってはなんだが、さらに桁が何桁も違う超絶アイデアを古典SFは提示していた。

ラリイ・ニーヴンの「リングワールド」だ。

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外周の内側に人が住むという、リングとしての基本原理は上の二つと同じなのだが、違うのはその桁違いすぎる大きさである。

リングワールドは幅が約100万マイル、直径がほぼ地球の公転軌道(周囲が約6億マイル)の人工のリング状天体である。中心に恒星があり、リングワールドを回転させることで地球に近い人工重力を作り出している。リングの内側は地球の表面の約300万倍の広さがあり、居住可能となっている。リングの両縁には高さ1000マイルの壁があり、大気が逃げ出さないようになっている。
リングワールド (架空の天体) - Wikipedia


こんなすごいものを良く考えたものだが、なんとこれも映像として作られていた。


Ringworld [extended version] - YouTube

これは短いCG動画だったが、現代になっても、まだまだ想像を絶する世界というのはSFでは幾らでも創造できると思う。これからのSF映画には、ぜひ、こんな恒星の世界を我々に見せて体験させて欲しいと思う。


リングワールド (ハヤカワ文庫 SF (616))

リングワールド (ハヤカワ文庫 SF (616))