自責と他責について

「他責」は良くない。
「自責」が良い。

という単純思考は危険ではないか。


「自責」とは、何でもかんでも「悪いのは自分だ」と思い込もうとすることじゃない。

「自責」とは、自分が幸せになれない理由を他人に求めないということだ。と私は思う。

「他責」の人は、「自分が幸せになれないのは、あいつのせいだ。」とする。

これは確かに良くない。何故なら、他人を変えることは出来ないから、自分の幸せを他人に依存している限り、自分は決して幸せになれないから。


だけど、何でもかんでも不必要に「悪いのは自分だ」と思っている人が多いのじゃないだろうか。

だって、明らかに、客観的に見て、相手の方が悪いってことはあるでしょう?

過労死するまで働かせるのは、明らかに会社の方が悪いでしょう?

何の罪もない子供を虐待するのは、明らかに親の方が悪いでしょう?

それなのに、自分に能力がないからいけないんだ。自分が悪い子だからいけないんだ。って。

「自責」とは決して、何でもかんでも自分のせいにして「耐える」ことでは決してない。


人生、逃げても良いのだ。本当に耐え難いことだったら。

もし、それがあなたに本当に必要な課題だったら、逃げても、またやってくるから。

もしかしたら、「それはあなたが取り組むべき課題じゃない、そこに気づきなさい」と、神様が軌道修正させようとしているのかも知れないのだ。


「グッド・ウィル・ハンティング」で、ウィルは最後に救われる。

セラピストの「君のせいじゃない・・・」という言葉によって。

「これは自分のせいじゃない」と気付くことも大事だと、私は思う。


f:id:gcg00172:20130923091944j:plain