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「グッド・ウィル・ハンティング」

古い友人から、私がこの映画を今まで見ていなかったのは意外だと言われた。

そう思われるのも納得した。

久しぶりに本当に良い映画、後々まで余韻の残る深みのある映画、そういう映画を見た気がする。

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主人公のウィルは、数学の天才なのだが、非行が絶えない。

彼の才能を見出した教授が、研究室に来ることとセラピーを受けることを条件に、彼の身元を引き受ける。

セラピストのショーンは、彼が深い人間関係を自ら拒絶してしまうことの原因を見つけ出す。

この映画の脚本は、なんと主演のマット・デイモンとその親友のベン・アフレックが共同執筆したとのこと。心理学に対する深い造詣が無ければとうていこの脚本は書けないと思う。

この映画の心理学的な考察について、精神科医の荒田智史氏のサイトに詳しい説明があった。

ショーンは見抜いていたのでした。ウィルが人間関係を深めようとしないのは、実は自分に自信がなく、本当の自分のことを知られるともう受け入れてもらえず、捨てられてしまうのではないかという不安の表れであることを。これは、見捨てられ不安と呼ばれます。ウィルは、隠れて数学の問題を解いていたのも、大人たちに悪態を突いていたのも、恋人にその後に連絡をとろうとしないのも全て、見捨てられるかもしれないという不安から、先に「見捨てる」という行動パターンをとっていたのです。
グッドウィルハンティング - トムクリニック


人は誰でも、多かれ少なかれ、何かを恐れて生きているのではないだろうか?

恐れるがために仮面をかぶったり鎧を着たりしている。そしてそのこと自体を忘れてしまい、いや、わざと忘れたふりをして、仮面をかぶったり鎧を着た姿が自分自身だと思い込ませようとしている。

本当の自分にならなければ、本当の幸せにはなれないことは分かっていても、怖くてそれが出来ずにいる。

まずは、自分が恐れていることを自覚し、いったい何を恐れていたのかを知ることだろう。そして、それはもう恐れる必要のないものだと理解して手放すこと。それが必要なのだろう。


ウィルは、ショーンによって、その恐れを自覚させられ、そしてそれを手放すことが出来る。

そのシーンが、見る我々の胸に迫り、一緒に涙が湧き上がってくるのは、見ている我々の中にも、きっと人それぞれの、恐れがあったから共感できるのに違いない。

本当に凄い脚本である。

それに、マット・デイモンと、ロビン・ウィリアムズの演技は素晴らしかった。

私はこの映画は、ロビン・ウィリアムズの最高傑作だと思った。



グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち - 予告編 - YouTube


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