「きみにしか聞こえない」

友達のいない女子高生が拾ったおもちゃの携帯電話に着信が入る。

かけて来たのは、１時間前の世界に住んでいる、耳が不自由な青年。

テレパシーでつながるようになった二人は、やがて思いをつのらせて、会おうと決心する。

設定は、映画「イルマーレ」を連想させるタイム・パラドックスもののロマンチックＳＦ仕立てだ。

そういう映画は私が好きなジャンル。

１時間ずれた世界に住んでいるという最初の設定は、きっと最後のオチでそれを何かに使うんだな？と思わせて、確かにその通りだったのだけれど、そのオチも「イルマーレ」と似ているだけに、今ひとつ描きこまれ方が足りない感じがした。

もう一人会話に加わってくる謎の年上の女性も、その設定は、すごく良いと思うのだけれど、今ひとつそれが分かるくだりでの盛り上がりが欲しかった。

この映画はストーリーはすごく良いと思うのだけれど、そのあたり、有名な「超映画批評」がこのように評価していた。

荻島達也監督は、光るところもあるがまだまだ荒削りでムラがある印象だ。
超映画批評『きみにしか聞こえない』70点（100点満点中）

これが初監督作品とのことなので、今後に期待させて頂くことにする。

映画 「きみにしか聞こえない」の予告篇 - YouTube

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参考までに「イルマーレ」。オリジナルの韓国版の方である。

イルマーレ 予告編 チョン・ジヒョン - YouTube

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