「PiCNiC」 自由って、やっぱり何?

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この3人は精神病院の患者。

ある日、病院の塀の上に登ってみたら、外の世界が見えた。

塀の外に出ちゃいけない。

でも塀の上ならいいんだ。

ということで、3人が歩き始めた。塀の上を。どこまでも。

ここから落ちたら死んじゃうんだ。

そう決めて、細い塀の上を歩いた遊び。

皆、子供の頃にやったけれど、この映画はそれと同じとも言える。


自由って何だろう?

それをこの映画は問いかけていた。

塀の上だけを歩いて、歩いて。

最後に彼らは、海にたどり着く。

そこもやっぱり、周りは海の、一本のさん橋。

道はある。

でも逃げ場はない。


自由って、やっぱり何?

ラストシーンは美しすぎる。胸を射抜く美しさだった。

岩井俊二監督の天才を、この映画に見た。