映画「ジョブズ」に関してのウォズニアック氏の発言は色々と残念だ。

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「ジョブズの映画は間違っているところがたくさんある」とAppleの共同創設者ウォズニアック氏が指摘 - GIGAZINE

とのことなのだが、私はこの記事を読んで3つの点で非常に残念に感じた。

このウォズニアック氏が述べていることが事実だという前提での話だが、残念に感じた理由は以下の通りだ。

まず第1は、ジョブズの人となりややってきたことが、映画ではかなり事実と異なっているということ。

映画内では僕が発明したコンピューターをジョブズが大学内で売り出したことになっていたけど、事実は異なります。僕は自主製作したコンピューターを学生に無料で配っていて、そのときジョブズは僕が作ったコンピューターの存在も知りませんでした。

とかいろいろだ。

では何故そんなに明らかに事実と違うことを映画では描いてしまったのか、ちゃんと調べなかったのか、というか何故映画制作に、一番知っているこのウォズニアック氏が加わらなかったのかという疑問が湧くのだが。。。

この理由について、ウォズニアック氏はこう語る。

台本の内容が気に入らなかったというのもあります。なぜなら台本の内容は事実とかけ離れていたから。ジョブズの話を僕とか関係者から聞いて台本を作成したのならいいが、先に台本を作成してから、僕に修正してくれというのは何か違う気がします

うーん、どうも映画制作サイドとの関係が上手く行っていなかった感じが漂ってきた。これが第2の残念な点。

そして、第3の残念な点は、これから映画が封切られて、楽しみにしている多くの人がいるという時に、何故こういうことをわざわざ言い出すかな? というところ。

私は、実在の人物や、実際の歴史を描く映画というのは、常にこうした批判にさらされるリスクはあると思う。

確かに、全く事実と違うことは描くべきではないかとは思うが、ある程度、脚色は許されて然るべきではないだろうか。

今回は、おそらくウォズニアック氏にとっては許容出来る範囲の脚色ではなかったということなのだろうが、それにしてもという感を禁じざるを得ない。

まあ、私は見に行きますけどね!



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