「タイヨウのうた」
一昨日稲村ヶ崎に行ったら、久しぶりにこの映画が見たくなった。
この映画は、主人公の少女が住む七里ヶ浜から、鎌倉、横浜が舞台。
私がいつも好きで訪れている場所がふんだんに出てくるのもツボなのだが、映画そのものがとても良い。
太陽光に当たると死んでしまうという不治の病を患っている少女を歌手のYUIが演じている。
少女は昼間寝て、夜になると起きて鎌倉駅前で一人、ストリートライブをしている。
そんな彼女が憧れているのが、朝眠る前の夜明けのバス停に現れる彼。
若い二人の純粋な恋が、心に染みてくる。湘南の優しい、明るい風景がその舞台にとてもマッチしている。
ネタバレというほどでもないと思うので書くけれど、最後に彼女は死ぬ。
でもこの映画は、それを決して悲しい表現で描かない。家族や彼氏が泣く場面すらない。
死んだ後に、彼女の歌は、彼の努力で世に出る。ラジオから流れる彼女の歌に喜ぶ家族や彼。
難病の少女というと想像されるようなステレオタイプな悲劇にしなかったところに、この監督のセンスと力量を感じた。
Amazonのレビューでも驚くほど評価が高い。名作だと思う。
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