人間の価値は、行動できたか否か、それだけだ。
今日も横浜線鴨居駅近くの踏切にはたくさんの花束が手向けられていたと聞いた。
踏切で倒れていた男性を助けて命を落とした村田奈津恵さんが、今、人々の心を揺さぶっている。
「自分は、もしその場に居合わせたら、彼女のように行動できただろうか?」
以前から折にふれて考えることがあるのだが、例えば、
家族と道を歩いている時、突然暴漢が現れ、ナイフを突きつけてきたら、自分がその前に立ちはだかって、家族を守ることができるか?
船が沈没するときに、4人いるのに救命ボートには3人しか乗れないとしたら、女性と子供を先に乗せて自分はゆずることができるか?
そういうときに、逃げることなく、自分がすべき行動をとることができるか?
こうすべき、こう考えるべき、こうあるべき。
「べき」を言うことはいくらでも出来る。
何もない安全なとき、平和なときには、いくらでも立派なことは誰でも言える。
しかし、人間の価値は、そうでないときでも、やるべき行動が本当に取れるかどうかだ。
村田奈津恵さんはそれが出来た。
100万の言葉を積み重ねても、彼女のとった一つの行動に匹敵することは出来ない。
人間の価値は、行動できたか否か、それだけだ。
それをつくづく、思い知らされた。
もし、自分がその場に居合わせたら、彼女のようには、きっと自分は出来ない。
出来ないのがむしろ当然だとは思う。
でも自分はそれが出来ない未熟な弱い人間なのだ、ということを忘れないようにしよう。
それを気付かせて頂きました。
ありがとうございました。
合掌。