明月院に水琴窟を発見、そして何故か地ビールにも出会う。
1日に3エントリも書くというのは、v1.0の時代も含め、初めてかも知れない。
初めて。それはいいことだから、やってみよう。
ここは紫陽花寺として有名だが、私にとっては紫陽花の季節は雑踏の季節に過ぎず、避ける季節でしかない。
実はこの寺は、私にとってはパワースポットなのである。
初めてこの寺に来た時、本堂に向かうなだらかな石段を歩いている時、両側の紫陽花の芽から、エネルギーが自分に降り注がれるような感じがした。
以来、ここに来る度、その感じをまた味わいたくて、ゆっくりゆっくりと石段を踏みしめて登るのである。
本堂に参って石段を降りてきたら、境内に茶店がある。それは知っていたのだが、入ったことはなかった。
初めてのことはやってみる。の法則に従い、門をくぐる。
抹茶の良い香りに、しばし時と戯れた後、店を出ようとするとその前庭で、可愛らしい店員さんが私を呼び止めた。
「こちらに水琴窟があるんですよ。よろしかったらお聴きになってみて下さい」
水琴窟とは、竹を地面に指してあるもの。その先端では、何かしらの仕掛けがしてあり、水が滴る音が、まるで琴を奏でるかのように、竹の筒を共鳴して耳に届くのだ。
とてもささやかな水琴の音。周りの静けさがあってこそ、楽しめる風流の極みである。
きっと人でごった返すような時には、この店員さんもこんな案内をしてくれないに違いない。
朝早く来るのはやはり、良いことがあるな。
(念のため追記:この水琴窟は茶店の敷地内にありますので、美味しいお茶などを頂いてからでないと見ることができません。)
明月院を出たら、横須賀線の踏切を渡り、鎌倉街道を北鎌倉駅に戻る。その間に浄智寺、東慶寺があるが、これはまた次の機会に譲ることにしよう。
歩いていたら、女性がビール瓶を持って立っている。最初、鎌倉ビールかと思ったのだが、すれ違いざまに見ると、見たことのないラベルが目に入った。
これはいかん。このあたりで見たことのない地ビールがあるとしたら、私がそれを知らずに通り過ぎるわけにはいかぬ。
ふと道路の向かい側を見ると小さな酒屋がある。店頭に同じ瓶が飾ってある。
「北鎌倉の恵み」とある。これだ。
早速店主に所望する。
「このビール、前からありました?」
「これはねー3年前まであったんだけど、製造中止になって、つい3日前にまた復活したばかりなんですよ」と店主。
「へー、道理で見たことなかったと思った。」
「ちょっと苦いかも知れないですよ。どうですか?」
グビリ。確かにかなりの苦口だ。でもそのゴリっとした味わいが地ビールらしくて飲みごたえがある。
ふと、ボトルの絵を見ると、これは先ほどの明月院のパワースポットではないか。
(ホントは店先で自分で写真を撮ったのだけど、操作ミスで消えちゃったのでこの写真はネットからお借りしました。)
まだ観光客もまばらな午前中に酒屋の店先で地ビールをグビグビするオヤジも何だが、まあこれもまた不思議な縁だ。
さっき道を歩いていた時に、この瓶を持って立っていた女性がいなかったら、私はこのビールに巡り合わなかった。
そして、巡りあったこのビールのラベルが、私がそこを目指して今日訪れたパワースポットの場所そのものの絵だったとは。
今日も、色々な出会いに感謝。
まさしく今日は、「北鎌倉の恵み」だった。
この「北鎌倉の恵み」についてはその生い立ちのエピソードがこちらに詳しい。
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