私は今、海の見えるテラスに座って空と海を眺めている。

昨日大船から江ノ島まで歩いているとき、イヤホンからこの曲が流れてきた。

A Secret Grove

A Secret Grove

  • Kevin Kern
  • ¥150

その瞬間、目の前に浮かんだイメージを、まだ憶えているので、忘れないうちに書き記してみたい。
できれば上の再生ボタンを押して30秒の試聴曲を聴きながら読んでいただくと、私のイメージを共有して頂けると思う。


私はどこかの海の近くの家に住んでいる。

海の見えるテラスに置いたデッキチェアに座って、空を見ている。


真っ青な空に浮かぶ白い雲。

聞こえるのは、遠い潮騒と、時折、家の周りの草原を撫でていく海風の音。

そして、この静かな音楽。

このまま、何もせず、ずっとここに座って、空と海を眺めていればいい。

目を閉じて、音楽に耳をすませてもいい。

そのまま、眠ってしまってもいい。


満ち足りている、というよりも、何もない。

何も考える必要はない。

何も思い出す必要もない。

やらなくてはいけないことは、何も、ない。

求めることも、悔いることも、もはや、ない。


ただ、ここに座って、空と海の間の空気に、風に、身を任せる。

そして、そのまま、風に運ばれて、空の彼方に、溶けていくのだ。


このイメージは、もしかしたら、私がこの世を去る時のイメージなのかも知れない。


この曲が収録されているアルバムはこちら。

Embracing the Wind

Embracing the Wind

  • Kevin Kern
  • ¥1500