私は今、海の見えるテラスに座って空と海を眺めている。
昨日大船から江ノ島まで歩いているとき、イヤホンからこの曲が流れてきた。
その瞬間、目の前に浮かんだイメージを、まだ憶えているので、忘れないうちに書き記してみたい。
できれば上の再生ボタンを押して30秒の試聴曲を聴きながら読んでいただくと、私のイメージを共有して頂けると思う。
私はどこかの海の近くの家に住んでいる。
海の見えるテラスに置いたデッキチェアに座って、空を見ている。
真っ青な空に浮かぶ白い雲。
聞こえるのは、遠い潮騒と、時折、家の周りの草原を撫でていく海風の音。
そして、この静かな音楽。
このまま、何もせず、ずっとここに座って、空と海を眺めていればいい。
目を閉じて、音楽に耳をすませてもいい。
そのまま、眠ってしまってもいい。
満ち足りている、というよりも、何もない。
何も考える必要はない。
何も思い出す必要もない。
やらなくてはいけないことは、何も、ない。
求めることも、悔いることも、もはや、ない。
ただ、ここに座って、空と海の間の空気に、風に、身を任せる。
そして、そのまま、風に運ばれて、空の彼方に、溶けていくのだ。
このイメージは、もしかしたら、私がこの世を去る時のイメージなのかも知れない。
この曲が収録されているアルバムはこちら。