Facebookを知ってブログを止め、Facebookをもっと知ったのでブログを始めたという話
私がブログを止めた理由
このブログを始める前に、別なブログをやっていた。そのブログは5年間も続いていたのだけれど、中断してしまった。
中断した理由は、Twitterだ。
ブログを毎日書くことを日課にしていたが、さすがに毎日だと、ほんの一言二言しか書かない日もある。
Twitterはそんなほんの少しだけ何か書きたいという用途にピッタリだった。スマホとの相性も良くて、今までは家に帰ってPCに向かい、ブログ投稿ソフトを立ちあげておもむろに書き始めなくてはいけなかったのが、一気に早く、楽に投稿出来るようになった。
しばらくして、今度はFacebookをやり始めた。
最初は戸惑った。なにせ、実名顔写真入りでのコミュニケーションだ。
しかし、Facebookは機能としてはとても良く出来ていて、140文字しか書けないTwitterのような文字数制限もなく、写真やリンクの投稿がとても簡単で効果的に出来る。
ブログでは出来たのにTwitterでは出来なくなっていたことが、一気にFacebookでは出来るようになり、もう全然Facebookだけでいいじゃん! となった。
その時期がしばらく続く。リアルでの知り合いが増える時期に重なり、「友達」も加速度的に増えて、楽しいFacebookライフが始まった。
そして、ブログを止めて3年が経った。
では何故またブログを始めたのか?
Facebookの本質が分かってきたからだ。
Facebookは、実名顔写真入り、つまりリアルの人付き合いそのものなのである。
最初から分かっていたはずのことなのだが、やっとそれがどういうことなのかが分かってきたということだ。
Facebookで「友達」になるのは、初対面の人と名刺交換をするのに似ている。
お互いに身元を明かし合い、今後のお付き合いを承認しあう儀式だ。
そして、
Facebookの場は、パーティ会場での立ち話のようなもの。
だと思うのだ。
パーティ会場での立ち話は、短い時間で近況報告や、仕事の話、こないだ見つけた美味しい店の話、ゴルフの話、家族の話、子供の話、そして談笑。
もし、そのパーティ会場で、誰かが突然壇上に上がって、自分の考えていることをスピーチし始めたらどう感じるか?
「おいおい、今日はあいつの演説を聴きに来たわけじゃないぜ」
となってシラケてしまう。あいつは場をわきまえないヤツということになってしまう。
最初に、もう全然Facebookだけでいいじゃん! と思った私は、ここのところが分かっていなかったのだ。
Facebookでブログと同じことをやれる、やっていいと勘違いしていたのだ。
それに気付いてから、また自分にとってブログが必要だと感じてきた。
表現してみたいこと、言ってみたいこと、それが湧き上がってくるから、昔もブログをやっていた。
今もそれがあるのだけれど、それはFacebookの場で言うことじゃない。