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良い先延ばしと悪い先延ばし

スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

を読んだ。

気のよさそうなじいさんがゆったりと構えている表紙の写真のイメージ通り、ユーモアある語り口で、先延ばししてもいいじゃないかと、このじいさんは言う。

筆者は、大事なことを先延ばしにしても、その時は代わりにそれほど重要でない用事を片付けているということに気付いたと言い、先延ばしは必ずしも悪いことじゃないと説く。

さほど厚みのないこの本に書かれていることは、一言で言えば、まあ、なんというか、それだけだ。

私はこの本を読んで、こういうことかなと思った。

やらなくてはいけない大事なことを先延ばしにしてしまうことが、良いか悪いかは、その代わりにどのようにその時間を過ごしたかによって決まるのではないか。

この筆者の言うように、それほど重要でない用事を片付けられたとしたら、その時間は役に経った時間であり、無駄な過ごし方ではない。だから、この先延ばしは良い先延ばしだ。

そうではなく、先延ばしにしてしてはいけない、やらなくちゃやらなくちゃと悶々として、できない自分を責めて、でもどうしても取り掛かることが出来ずに時間だけが過ぎていく。

そんな過ごし方をしたら、これは悪い先延ばしということだ。その時間は役に立たなかっただけではなく、自分を責め、ストレスすら蓄積してしまったのだから。

つまり、先延ばしそのものに良し悪しはない。先延ばしをしてしまったことにくよくよせず、その代わりに今できる何かをやって、充実した時間を送れば、それで良し。ということなのだ。

そう思ったら、筆者がなぜ、この本の最後をこう結んだのかが良く分かった。

とにもかくにも、人生を楽しむことをお忘れなく。

気のいいじいさん、なかなか良かった。