私がCDA2次試験に受かった理由を分析してみた

私が一発合格できたのは、未だに奇跡と思っているのだが、この試験はまぐれで受かるということは考えられないので、受かった理由があるはずである。

少し冷静になって、何故私が受かることができたのか、検証してみることにした。

私は試験で何をやったのか

直前のCDA実践研究会の個人ロープレで2人の強面講師陣に囲まれて指摘されたのは、

「質問をするな!伝え返しに徹しろ!」

私には悪い癖があることが分かっていて、それは、つい、質問をしようとしてしまうことだ。質問はしてはいけないわけではないのだが、相手の話を傾聴することよりも、つい、「何を質問するか」を考えてしまう。

私の場合、これには理由があって、採用面接官を長い間やっていたので、質問する癖がついているのだ。いわば職業病だ。だからこれを矯正しないといけないということは分かっていた。

直前の個人ロープレでも、頭では分かっていても、緊張するとその病気が出てしまって、それを講師に指摘された。

だから、本番前には、もう呪文のように、「質問するな、伝え返しに徹しろ」と自分に何度も言い聞かせていた。

本番では、とにかく愚直に伝え返しに徹した。おかげで見事に堂々巡りにはまり、ほとんど掘り下げの進展が得られないままに10分間が終わり、がっくり肩を落としながら帰途についたのだ。

そんな有り様でありながら、何故受かったのか?

考えていたら、そのヒントがこのホームページにあった。

2次試験 不合格者に見られる傾向 ( その他教育 ) - キャリアカウンセラーへの道 - Yahoo!ブログ



私は試験で何をやらなかったのか

上のホームページにあった、「不合格者に見られる傾向」を検討したみた。


1.先入観で話を進めてしまう。
それはなかった。というか、「あ、これはこうに違いない」と思えるほど先が見えなかった。

2.思いつくまま、脈絡もなく質問をする。
これもなかった。上に書いたように「質問するな」を愚直に貫こうとしていた。

3.自分の考え、または一般的価値観をもとに指導を行う。
当然、これもない。何も状況が分からないでいて指導などできようはずもない。

4.傾聴、特に反射(内容・感情)ができていない。
反射はそれなりにしていたと思う。というか、それに徹していた。「傾聴」といえるレベルまで出来たかは怪しいが。

5.過度の緊張によって会話が成り立たない。
これもない。待っている間に緊張が高まるという話は聞いていたが、私は待っている時間の間に徐々に落ち着いてきた。


と振り返ると、もしかしたら私はマイナスポイントとなることをやらなかったために、結果として合格点になってしまったのかも知れない。

結論

試験が終わった直後は、堂々巡りで全く掘り下げができておらず、こりゃダメだと真剣に思っていたのだが、結果としてどれだけ支援を進められたかではなくて、大事なポイントを理解して、それをやろうと努力しているかということだったのかも知れない。

試験はわずか10分間のインテーク面談だ。しかも試験という緊張する状況下で、結果は求められようもない。やるべきことをいかに分かっているのか。

それが着眼点だったとすると、私が愚直に「質問するな、伝え返しに徹しろ」でジタバタしていたのは、少なくとも「やるべきこと」としては正しかった。

つまりは、そういうことなのかも知れない。


後から受験する方に、ほんの少しでもお役に立てれば幸いである。