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「時季変更権」のとても良いケーススタディ

学校の担任教師が、学校の入学式の日に、息子の入学式に出席するためとして休んだことが問題になったりしていた。

あちこちで、自分の家庭を優先するのは当然という意見もあり、教師としての倫理観に欠けるという意見もあり、どちらが正しいのか分からない感じになっている中、この記事に私はいたく共感した。

「息子の入学式に出るので、欠席します」事件。悪いのは教師ではなく学校の対応だ! (社会保険労務士 榊裕葵) | シェアーズカフェ・オンライン


学校側の対応が悪いという理由はこうだ。

有給休暇は労働者の好きな時期に取得できることが原則である。しかし、使用者にも「この日だけは休んでもらっては困る」という都合があるはずだ。そこで、労働基準法は使用者側への配慮として「時季変更権」という権利を認めており、使用者は業務に重大な支障が生じる場合には、労働者に対して「有給休を取るのを別の日にしてくれ」と命令することが可能となっている。


つまり、この学校の管理職は、教師が有給休暇を取りたいと言ってきたとき、休んでもらっては困るという日だったら、「その日はまずいので他の日に変更しなさい」ということを業務命令として出すことができる。

では何故、この学校の管理職は、その「時季変更権」を使って教師が入学式の日に休まないように命じなかったのか?

私が思うに、この学校の管理職は、「時季変更権」というもの自体をご存知無かったのではないだろうか。

今回の問題は、意外と知られていない「時季変更権」の、とても良いケーススタディかも知れない。

それとどうも最近、管理職の落ち度は差し置いて、担当者がマスコミの前に引きずり出されてやり玉に挙げられる、みたいな事件が続く気がするのであった。