「フィッシュストーリー」音楽が本当に世界を救っちゃった話。

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当時まだ早すぎたパンクで売れなかったバンド。
「あなたは今夜運命の人と出会う」と予言された気弱な青年。
眠っていて修学旅行中にフェリーを乗り越してしまった少女。

一見無関係で、時代も違う、複数のエピソードが平行して進み、途中まで、いったいどんな話なのか見当がつかない。

でもそれらが徐々に「フィッシュストーリー」という曲を軸に、最後にはジグソーパズルがピタリとはまるように、全部がキッチリとつながる小気味よさ。「なるほど、そういうことか!」と思わず膝を打つ。

解散前の最後の録音をするパンクバンド。ボーカルが間奏のとき予定していないひとりごとを始めてしまう。でもプロデューサーは録り直しをせずに、そこの部分を空白にして出すという。

その曲の空白部分が、ちょっとしたきっかけを作り、そしてさらに・・・。

全ての行動は、結果を生み、その結果はまた次の何かの原因になる。この世に無駄なことは何もない。

それがこの映画のテーマだろう。ハッピーエンドはとても爽やかだ。

フェリーを乗り越した女子高生役の多部未華子と、パンクバンドのメンバーたちが、とても良い味を出している。


いつもなら予告編の動画を紹介するのだけれど、この映画の予告編はちょっとネタバレしすぎてて好きではなかったので、劇中のパンクバンド「逆鱗」のPVをご紹介。良い曲です。


FISH STORY - 逆鱗 【PV】 - YouTube

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