だから、やっぱり残業は無くならない

1日の労働時間別に、上司が残業している部下にどんなイメージを持っていると思うかを聞いた。1日12時間以上働いているグループでは、53%が「がんばっている」と好意的に考えていると答え、労働時間が10時間未満のグループ(38%)より15ポイント高かった。
長時間労働の職場、上司が残業に好印象 内閣府調査:朝日新聞デジタル


とにかく、仕事は多い。しかし人員は足りていない。

業務を効率化して、生産性を上げることが必要。

そのお題目は分かるのだけれど、そういう改善に取り組む余裕がない。日々の仕事をいかにこなすか。それに追われている。

そうなると、残業してやっつけるしかない。

部下もその状況を分かっていて、文句言わずに残って仕事を片付けてくれる。

「がんばってくれている。ありがたい」

それが、上司の偽らざる本音だろう。

というか、そう思わない上司には部下はついていかないだろう。

そして、上司がそう思っていることが感じられれば、ますます部下は、帰らなくなる。

これが、日本の会社で残業が無くならない理由だろう。

だから、現状、「良い日本人」であるかぎり、残業は無くならないのだ。