「天然コケッコー」 ~ 私が経験しなかったもう一つの青春
洋画もいいけど絶対見ておくべき おすすめ日本映画10選 - ネットの海の渚にて
の冒頭で紹介されていた映画、「天然コケッコー」
私はこの映画が大好きだ。
島根県の海沿いのある村の分校。生徒が少ないので小学校と中学校が一緒になっていて、それで全生徒がこれだけの学校。
そこに都会からイケメンの男子が転校してきて。という話。
そんな田舎の小さな学校を舞台に、夏帆が演じる主人公の女の子を中心に、彼女が高校受験をするまでの1年間を描いた作品だ。
何故、こんな田舎の子どもたちを描いたこの映画に私が惹かれるのだろうと思って、はたと気付いた。
この映画は、私が経験したことのない世界だったからだ。
まず、田舎。
生まれた場所は田舎だけれど、物心ついた時には東京に越してきていて、田舎の生活は味わったことがない。
女子中学生。
男子校で過ごしてきた私にとって、これは未知の存在だ。今でも、この年頃の女の子にはどう接して良いか、きっと分からない。
高校受験。
中高一貫だったから、中学3年の段階で、自分の進路を考えるということはしてこなかった。
私の青春時代が不毛だったなどとは、決して言うつもりはないが、私にとってこの映画がとても魅力的なのは、私に欠けていたちょっとしたところを、優しく、温かく、満たしてくれる気がするからかも知れない。
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