「愛はたぶん」の歌詞が良い

Heart To Heart

Heart To Heart

1970年代後期の日本の音楽シーン。

荒井由実から発したニューミュージックというジャンルより、ちょっと都会的でオシャレな音楽みたいなのが出てきていた頃。

「ラジ」という歌手も、そんな時代の雰囲気の中でふっと出てきた感じだった。

当時の日産スカイラインのCMで使われた曲が、この「ラジ」のアルバムに収録されている。

今でもこの歌がとても好きなのだ。歌詞がいいのだ。

一番の歌詞はこんな感じ。

立ち止まるために走ってきたのかな
見つめあうために前を見てたのかな
まぶたを閉じても君がわかるよ
旅に洗われて愛が鮮やか

この段階は、まだ迷いがあったりする。
なぜ、今ここにいるんだろう?
これでいいのかな?
語っていることは、思いや感覚だ。

二番になると、それが行動に変化する。

読みかけの本をテーブルにふせて
風見鶏よりも早く朝に出会って
光の絵の具で君を描くよ
時に磨かれて愛がまぶしい

「本をふせる」
「朝早く起きる」
「君を描く」


歌の中で主人公が気付き、成長しているのだ。

そこまで歌の歌詞を深読みしなくてもいいのかも知れないけれど、
私は、この歌が心に染み入るのは、

「成長する」とか、「行動する」とか。

やっぱりそういう人生の真実が表現されているからじゃないかと思うのである。