お金というものがない惑星の話
どの本で読んだのか見つけることが出来ず、出典を明らかに出来ないのが申し訳ないのだが、いずれかのスピリチュアル系の本だったと思う。
そこに、ある惑星の社会には、お金というものがないという話が載っていた。
その星の住人は、「人の役に立つことが喜び」というのが全員に共通する強い価値観であって、自分の利益という概念がないのだ。
それぞれが、自分が出来ることを他人に提供する。社会の活動はそれで成り立つ。必要なものは、他の誰かが無償で提供してくれるから、お金は必要ない。
野菜を作ることが出来る人は野菜を作って人にあげる。
大工仕事が出来る人は人に家を建ててあげる。
人に教えることが得意な人は教師になって教えてあげる。
自動車を作ったり建設工事をしたりという、一人では出来ない大きな事業をするための企業のようなものはあるだろうが、それは、その仕事を純粋にやりたいと思った人が集まっている集団というだけのこと。人をまとめるのが得意な人が、人をまとめて大きな事業をする集団が企業だ。
給料がないのだから、雇用という概念すらない。
そこには犯罪も貧困もないだろう。やりたくない仕事を我慢しながらする必要もない。まさに理想の社会だ。
恨みも妬みも我慢も不満も、全て負の感情は自分の利益を求めることに端を発している。
「人の役に立つことが喜び。」
本気で全員がそう思い、そしてそれに基づいて行動すれば、いっぺんに全員が幸せになれるのだ。
魂年齢のとても高い魂たちだけが集まった惑星だったら、それが実現出来ているのかも知れない。地球はまだまだ、未熟な魂たちの修行の場なのだな。