映画

「いま、会いにゆきます」

何故か、日曜日の夕方は映画鑑賞タイムになることが多い。今日Huluで見たのはこの映画。雨の季節になると、亡くなったはずの妻が帰ってきた。しかし彼女は記憶を一切失っている。二人でもう一度、出会った時のように、少しずつ、お互いを好きになっていく。…

「天然コケッコー」 ~ 私が経験しなかったもう一つの青春

洋画もいいけど絶対見ておくべき おすすめ日本映画10選 - ネットの海の渚にての冒頭で紹介されていた映画、「天然コケッコー」私はこの映画が大好きだ。島根県の海沿いのある村の分校。生徒が少ないので小学校と中学校が一緒になっていて、それで全生徒がこ…

「大停電の夜に」

Huluで期待せずに見たら、思いがけず印象的な映画だった。クリスマスイブの夜に東京が大停電になる。その空の下での群像劇。年老いた夫婦は行灯の灯りで熱燗を酌み交わし、中年夫婦はキャンドルの灯りでシャンパンを、癌に侵されて死のうとしていたモデルは…

映画「スティーブ・ジョブズ」を見てきた。

同じようなアメリカの成功者の伝記ものとしては、Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャルネットワーク」を思い出すのだけれど、あれの3倍位良かったかと思う。映画は、ジョブズが初めてiPodを発表するプレゼンのシーンから始まり、iMac…

「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」

ハリソン・フォードが脚本に惚れ込み、初めてメジャースタジオ以外の作品への出演を快諾した作品とのことだったので、どんな映画だろうと興味を惹かれて見てみた。アメリカに根付く移民という問題は、日本にいる我々には理解しにくい。この映画では、不法な手…

「歩いても歩いても」 ~ 是枝監督が描いた三世代家族の表と裏

「そして父になる」でカンヌ映画祭特別賞を受賞したばかり、話題の是枝裕和監督の作品である。最初、この映画のタイトルを見た時、家族皆で長い距離を歩く話なのかな? と思った。でもこれは、全然そういう映画ではない。長男の命日に、次男と長女、その家族…

「人生に乾杯!」

年金暮らしの年寄り夫婦。家賃の取り立てに居留守を使って腰を痛めたり、借金取りが奥さんの大切なイヤリングを持って行ったり、年金だけでは暮らせない! とついにじいさんがキレて取った行動は、なんと郵便局強盗。最初は警察に協力するかに見えたばあさん…

「エリジウム」は「リングワールド」の夢を見るか。

昨日は映画、「エリジウム」を見てきた。この映画では、地球以外ではスペースコロニーが舞台になっている。 おそらくスペースコロニーが映画で映像として本格的に描かれたのはこれが初めてではないだろうか。リング型の構造物が一定の速度で回っていて、それ…

自責と他責について

「他責」は良くない。 「自責」が良い。という単純思考は危険ではないか。 「自責」とは、何でもかんでも「悪いのは自分だ」と思い込もうとすることじゃない。「自責」とは、自分が幸せになれない理由を他人に求めないということだ。と私は思う。「他責」の…

「きみにしか聞こえない」

友達のいない女子高生が拾ったおもちゃの携帯電話に着信が入る。かけて来たのは、1時間前の世界に住んでいる、耳が不自由な青年。テレパシーでつながるようになった二人は、やがて思いをつのらせて、会おうと決心する。設定は、映画「イルマーレ」を連想さ…

「グッド・ウィル・ハンティング」

古い友人から、私がこの映画を今まで見ていなかったのは意外だと言われた。そう思われるのも納得した。久しぶりに本当に良い映画、後々まで余韻の残る深みのある映画、そういう映画を見た気がする。主人公のウィルは、数学の天才なのだが、非行が絶えない。…

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

何度も見ているのに、また見たくなる。そういう映画は何本かあるが、これもその一つだ。久しぶりに見たくなって、この週末にHuluで見た。大手電機会社のエリートとして出世街道を邁進してきた主人公は、同期の親友の事故死によって、自分の生き方を考え直す…

「誰も守ってくれない」

主人公は、通り魔殺人犯の妹と、それを保護する役割を与えられた刑事。マスコミも世間も、犯人の家族を追い回す。貴重な証言者でもある犯人の家族を守ることが彼の使命だ。犯人の家族にも罪はあるのか?正義の裁きの名を借りて、見ず知らずの一般人やマスコ…

映画「ジョブズ」に関してのウォズニアック氏の発言は色々と残念だ。

「ジョブズの映画は間違っているところがたくさんある」とAppleの共同創設者ウォズニアック氏が指摘 - GIGAZINE とのことなのだが、私はこの記事を読んで3つの点で非常に残念に感じた。このウォズニアック氏が述べていることが事実だという前提での話だが、…

「タイヨウのうた」

一昨日稲村ヶ崎に行ったら、久しぶりにこの映画が見たくなった。この映画は、主人公の少女が住む七里ヶ浜から、鎌倉、横浜が舞台。私がいつも好きで訪れている場所がふんだんに出てくるのもツボなのだが、映画そのものがとても良い。太陽光に当たると死んで…

「デイジー」のチョン・ジヒョンが良かった。

ここ数日、非常に良く映画を見ている。今年の夏は暑すぎて外に行く気がしないということも理由の一つ。昨日、Huluで見たのは韓流恋愛映画だ。主演は、「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンと、「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン。オランダを舞台に、…

「クリムゾン・タイド」

組織の中で、大きな方針を決める時、どちらが正しいか分からないが、どちらかに決めなくてはいけないという場面がある。ましてや、それが全世界の命運を分ける決断だとしたら、自分は一体どちらに与するだろう?「クリムゾン・タイド」はそういう映画だ。ロ…

何故日本では占領政策が成功したのか?

田原総一朗氏のブログで、映画「終戦のエンペラー」の話が書かれていた。氏は、この映画のプロデューサーである奈良橋陽子氏と対談した中で、奈良橋氏がこう語ったと書いている。 アメリカは、日本以外の国では韓国、ベトナム、アフガン、イラクと、すべての…

「終戦のエンペラー」

あまりにも歴史的に有名なこの写真。だがこれはもちろん、史実に基づいた劇中の写真である。映画は、このシーンでクライマックスを迎える。この会見で昭和天皇がマッカーサーに言った言葉が、後の日本とアメリカの行く道を決めたのだ。トミー・リー・ジョー…

「この世は遊び場」

昨日見た、「イエスマン」の映画の中で、主人公の恋人がこういう台詞を言う。名言だと思いました。

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

ジム・キャリー演じる主人公は、銀行の融資係。毎日、融資の申込に「NO」を言い続ける日々。仕事だけでなく、友人の誘いにも「NO」。彼の人生、尽く「NO」だった。ある日友人に強引に誘われた自己啓発セミナーで、彼は何にでも「YES」と言えと教え…

「風立ちぬ」

見てきた。この映画はとても、淡く儚い映画だ。もちろん、良い意味で。ストーリーの深さも、深刻さも、緊張感も、ない。ここにあるのは、むしろリラックスした心地よさだ。その心地よさは、いつか見た、懐かしい情景、いつか、見てはいないのだけれど、昔、…

幻の名車タッカー

横浜美術館で行われていた、クラッシックカーの展示会「ザ・コンクール・デレガンス・ジャパン2013」を見てきた。中でも白眉は、製造会社そのものが幻だった「タッカー1948」だろう。タッカーというクルマは昔、映画で知った。ジョージ・ルーカスが総指揮、…

「ディスタンス」

最近のマイブームである、是枝裕和監督作品。「ワンダフルライフ」、「空気人形」に続いて、今日は、「ディスタンス」という作品を見た。カルト教団による細菌テロの実行犯が、犯行後に教祖によって殺害された。 主人公はその遺族たち4人。4人は3年後の命日…

「空気人形」

つい先日見た、「ワンダフルライフ」がとても良かった是枝裕和監督作品ということで、見てみた。主人公ののぞみは、寂しい独身男性の所有するダッチワイフだ。それが、ある日心を持って歩き出す。そういう話。のぞみは公園のベンチで出会った老人と会話する…

「再会の街で」

Huluで今日見た映画。歯科医のアランは、街で大学時代の親友だったチャーリーに出会う。しかしチャーリーは全く人が変わっており、アランのことを憶えていない。チャーリーは9.11で妻子を亡くし、そのPTSDで周囲に対して心を閉ざすようになってしまったのだ…

「ワンダフルライフ」

今日はHuluで、という映画を見た。「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んで下さい。いつを選びますか?」と死者は問われる。死者は3日間でそれを考えなくてはいけない。選んだ思い出は、再現映画にしてくれる。死者は、その映画を見て思い出を蘇…