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「ゴジラ2014」に見た怪獣映画の様式美

iTunesにレンタルが出ていたので、雨の土曜日の午後に鑑賞。レビューを見ると、「すごく良かった」という評価と、「あんなものはゴジラではない!」という酷評とに二分されている。ハリウッドにおけるゴジラについては、以前にローランド・エメリッヒ監督の…

ジャズとは「生き続けること」 ~ 映画「ふたたび」 

Huluで鑑賞。財津一郎演じる主人公は、かつてジャズトランペッターだったが、ハンセン病の発病によりライブ出演の夢を断念、以後50年もの間隔離病棟で暮らしていた。孫は今まで祖父は死んだと聞かされていた。その理由は、祖父がハンセン病であったことその…

「もう一つのエンディング」の方が絶対に良い「奇跡の輝き」

この映画を一言で表すとすれば、アメリカ版「丹波哲郎の大霊界」というところだ。もっとも質はかなり異なるけれど。主人公は子供二人を同時に事故で亡くし、その後に自分も事故で死んでしまう。さらに最後に残された妻も自ら命を断ってしまう。そこまで殺す…

「ザ・ウォーカー」 男がひたすら一冊の本を運ぶ話

戦争で荒廃した未来、一人の男が、ひたすら西に向かって旅をしている。その目的は、一冊の本を届けること。襲い来る盗賊を超人的な戦闘能力でなぎ倒しながら、ある街に着くと、そこにはその本を狙う支配者がいた。という話。男が食事前に祈りを捧げたり、独…

実写版「魔女の宅急便」が意外に良かった。

魔女の宅急便清水崇Sci-Fi & Fantasy¥2000お正月なので、気楽に見れて元気の出る映画がいいなと思って、iTunesのレンタルでこの映画を見てみた。あのジブリの「魔女の宅急便」の実写版ということで、全然期待しないで見始めたのだが、冒頭のキキの住む家や集…

年の瀬に今さらながらビル・エバンスを聴く

今年最後のゴミ出しが終わって、さて一休み。何かゆったりと見れる映画でも見たい。と思って、Huluで以前に書いたこの映画をまた見てみた。この季節にピッタリの雰囲気だと思ったので。「大停電の夜に」 - weekend_todo v2.0この映画の中で豊川悦司が演じる…

「インターステラー」感想を書くのがもどかしい映画

前評判どおり、すごい映画ではあった。ワームホールやブラックホールを使っての旅の描写は、良く言われているように「2001年宇宙の旅」や「コンタクト」を彷彿とさせる。確かにその部分の映像の美しさと迫力は素晴らしいのだけれど、この映画が重厚なの…

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

劇場公開時見損なっていた作品が出てきたので、iTunesで鑑賞。例えばゲームをするとき、途中でキャラが敵に撃たれたり奈落に落っこちたりして死ぬので、あらかじめヤバい場所に行く前にセーブポイントでセーブしておいて、死んだらそこから何度もやり直す。…

英語にはない、日本の美しい言葉

『いってらっしゃい』『いってきます』に秘められた【言霊の力】 | 【WAVAL(ウェイバル) 】話題の波を起こすサーフメディアを読んで。日本の言葉って、本当に美しい。と胸の熱くなる思いがした。 「いってきます」=「行って、必ず帰ってきます」「いって…

「幻の光」デビュー作にして完成していた是枝ワールド

鬼才、是枝裕和監督の監督デビュー作であり、主演の江角マキコの映画デビュー作でもあるという。既に是枝監督の映画は好きで何本も見させて頂いているのだが、それらを先に見ていたからこそ、是枝監督がデビュー当時から醸し出していたこの味わいを楽しめた…

「PiCNiC」 自由って、やっぱり何?

この3人は精神病院の患者。ある日、病院の塀の上に登ってみたら、外の世界が見えた。塀の外に出ちゃいけない。でも塀の上ならいいんだ。ということで、3人が歩き始めた。塀の上を。どこまでも。ここから落ちたら死んじゃうんだ。そう決めて、細い塀の上を歩…

「ハッピーフライト」お気楽だけど心意気にあふれた飛行機大好き映画。

思いがけず、良い映画だった。登場人物たちは、落ち着きのない副操縦士、慌て者の新米CA、典型的クレーマー乗客と、ステレオタイプであり、ストーリーも全然凝ってはいない。羽田発ホノルル行きの便がバード・ストライクでピトー管を損傷、速度表示を失っ…

「ミスター・ノーバディ」もしもあの時、あの選択をしていたら・・・

今朝、人生における全ての選択は正しい。 - weekend_todo v2.0 という記事を書いたら、以前見たこの映画がまた見たくなってiTunesで見た。この映画、私がいつも参考にしている超映画批評というサイトで、100点満点中の97点がつけられていた作品だ。ここはい…

「ペイ・フォワード」 善意を手渡して世界を変える

中学1年の主人公トレバーは、新しい社会科の先生に「世界を変える方法を考えろ」という宿題を出される。そこで彼が考えた「世界を変える方法」とは?自分が受けた親切や善意を、次の3人に手渡すというものだった。1人が受けた善意が3人に広がり、さらに…

「東京少年」女優堀北真希の底力を見た。

映画を見始めてしばらくして、「あ、これはだめだ」と感じて見るのを止めてしまったことは何度かある。この映画も最初は、主人公の二人の出会いにしても、その後の展開にしても、ありきたりの恋愛ドラマにしか見えず、もう少しで見るのを止めてしまうところ…

カール・セーガン博士は神と語っているだろうか

ニュース - 科学&宇宙 - カール・セーガンを振り返る - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ) この記事を読んで、カール・セーガン博士のことを思い出した。長くNASAにおいて惑星探査計画や宇宙の生命体探査を率い、ボイジャー計画を…

「ファイナル・カット」 もしも人生のすべてを記録出来るチップがあったら・・・。

近未来。人は人生のすべてを記録できるチップを脳に埋め込んで生きている。死ぬとそれが取り出され、一遍の映像に編集されて、追悼セレモニーで上映される。ロビン・ウィリアムズ演じる主人公は、その映像の編集を生業としている。人生の全てが記録されてい…

「undo」 岩井俊二監督の異色作

「花とアリス」、「四月物語」に続いて、Huluで鑑賞。岩井俊二監督は、「花とアリス」では蒼井優、「四月物語」では松たか子と、それぞれに主演女優の魅力を瑞瑞しく引き出していた。「undo」は、前二作の女子高生や女子大生の甘酸っぱい青春物語ではなくて…

誰かが私に知らせてくれた

昨日の会社でのこと。 残業途中でトイレに行ったとき、ふと「あの人に研修の講師を頼むメールを送っただろうか?」ということが浮かんできた。席に戻って確認してみたら、やっぱりメールの送信先からその人が抜けていた。 実は、こういうことは過去にも何度…

「死ぬのを恐れて 生きることができない」

「おもひでぽろぽろ」は、高畑勲監督作品の中では私が珍しく好きな作品である。この映画は、「痛い」のだ。いろいろと。この映画の随所に散りばめられた、「痛さ」が、自分が実際に今までの人生の中で経験してきた「痛さ」と通じるものがあるのだ。その「痛…

「四月物語」 岩井俊二作品を続けて見てみた。

1998年。松たか子の映画初主演作品だったらしい。冒頭、駅のホームで娘を見送る父親役として、松本幸四郎がちょこっと出演しちゃってるのがご愛嬌。松たか子演じる主人公は、東京の大学に入学するために北海道から上京し、一人暮らしを始める女の子。内気で…

「花とアリス」

先週の北海道出張中の夜、ノートPC+Huluで見てみた。蒼井優と鈴木杏。実力派の若手女優二人が演じるのは、女子高生の親友同士。これがとても自然でリアルなのだ。桜の花の下を二人ではしゃぎ回る様は妖精たちが遊んでいるようにも見えたかと思えば、初恋の…

「フィッシュストーリー」音楽が本当に世界を救っちゃった話。

当時まだ早すぎたパンクで売れなかったバンド。 「あなたは今夜運命の人と出会う」と予言された気弱な青年。 眠っていて修学旅行中にフェリーを乗り越してしまった少女。一見無関係で、時代も違う、複数のエピソードが平行して進み、途中まで、いったいどん…

アマゾンがついにSFの世界に突入

米アマゾン、注文前に商品出荷するサービス検討中 | ガジェット速報この記事中にもそう書いてあったけれど、もはや何を言っているのか分からないレベル。(笑)アマゾンのお急ぎ便は、朝注文すれば夕方には届いたりするので、常々すごい、そこまで急いでくれ…

地獄というものは子供だましの脅しに過ぎない。

先日、Huluでこんな映画を見た。1960年の新東宝の作品。主人公は、泥酔したヤクザ者を轢き逃げしてしまうが、罪の意識はあっても自首することはできない。そればかりか、復讐しに来た女やつきまとう友人も、不慮の死に追い込んでしまう。その主人公も結局は…

やっぱり迫力の映像に圧倒された「トゥモロー・ワールド」

先日劇場で「ゼロ・グラビティ」を見て、生涯最高の宇宙映画を見たと絶賛したので、その監督作品を見てみたくなって、Huluで鑑賞。舞台は近未来のイギリス。十数年前から何故か人間に生殖機能が失われ、人類はただ滅亡するのを待つだけになってしまった世界…

「ゼロ・グラビティ」生涯最高の宇宙映画を見た。

一言で言えば、スペースシャトルの乗員が船外活動中にスペースデブリの雨に襲われ、漂流してしまったのだが、色々困難を乗り越えて最後は助かる。というだけの映画である。「だけの」というのは決して卑下したつもりの言い方ではなく、本当にそうだからだ。…

山崎真監督と白組の渾身の一作 「永遠の0」

見てきた。戦争映画、それも特攻を題材にした映画は、非常に危ういのではないかと思う。ともすれば過度に悲惨さや理不尽さを前面に出して、悪い言い方だが、鼻につく演出になってしまうのではないか。でも、あの「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎真監督だから、…

今度の「GODZILLA」は一味違うか?

Godzilla - Official Teaser Trailer [HD] - YouTubeどういう設定か分からないけれど、赤いスモークを天から引っ張ってどんよりと曇った空から兵士たちが舞い降りていく情景が、不安と禍々しさを感じさせて、なかなかよろしいと思った。今回のハリウッド版GO…

「しあわせのパン」

また、日曜日の午後にピッタリの映画を、日曜日の午後に見た。北海道の湖の畔に、美味しいパンを焼いているカフェがある。そこを営む夫婦。最初は、北海道というよりヨーロッパの片田舎に見えるような、ちょっと現実感のない演出に、もしかしたらこれはただ…

「いま、会いにゆきます」

何故か、日曜日の夕方は映画鑑賞タイムになることが多い。今日Huluで見たのはこの映画。雨の季節になると、亡くなったはずの妻が帰ってきた。しかし彼女は記憶を一切失っている。二人でもう一度、出会った時のように、少しずつ、お互いを好きになっていく。…

「天然コケッコー」 ~ 私が経験しなかったもう一つの青春

洋画もいいけど絶対見ておくべき おすすめ日本映画10選 - ネットの海の渚にての冒頭で紹介されていた映画、「天然コケッコー」私はこの映画が大好きだ。島根県の海沿いのある村の分校。生徒が少ないので小学校と中学校が一緒になっていて、それで全生徒がこ…

「大停電の夜に」

Huluで期待せずに見たら、思いがけず印象的な映画だった。クリスマスイブの夜に東京が大停電になる。その空の下での群像劇。年老いた夫婦は行灯の灯りで熱燗を酌み交わし、中年夫婦はキャンドルの灯りでシャンパンを、癌に侵されて死のうとしていたモデルは…

映画「スティーブ・ジョブズ」を見てきた。

同じようなアメリカの成功者の伝記ものとしては、Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャルネットワーク」を思い出すのだけれど、あれの3倍位良かったかと思う。映画は、ジョブズが初めてiPodを発表するプレゼンのシーンから始まり、iMac…

「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」

ハリソン・フォードが脚本に惚れ込み、初めてメジャースタジオ以外の作品への出演を快諾した作品とのことだったので、どんな映画だろうと興味を惹かれて見てみた。アメリカに根付く移民という問題は、日本にいる我々には理解しにくい。この映画では、不法な手…

「歩いても歩いても」 ~ 是枝監督が描いた三世代家族の表と裏

「そして父になる」でカンヌ映画祭特別賞を受賞したばかり、話題の是枝裕和監督の作品である。最初、この映画のタイトルを見た時、家族皆で長い距離を歩く話なのかな? と思った。でもこれは、全然そういう映画ではない。長男の命日に、次男と長女、その家族…

「人生に乾杯!」

年金暮らしの年寄り夫婦。家賃の取り立てに居留守を使って腰を痛めたり、借金取りが奥さんの大切なイヤリングを持って行ったり、年金だけでは暮らせない! とついにじいさんがキレて取った行動は、なんと郵便局強盗。最初は警察に協力するかに見えたばあさん…

「エリジウム」は「リングワールド」の夢を見るか。

昨日は映画、「エリジウム」を見てきた。この映画では、地球以外ではスペースコロニーが舞台になっている。 おそらくスペースコロニーが映画で映像として本格的に描かれたのはこれが初めてではないだろうか。リング型の構造物が一定の速度で回っていて、それ…

自責と他責について

「他責」は良くない。 「自責」が良い。という単純思考は危険ではないか。 「自責」とは、何でもかんでも「悪いのは自分だ」と思い込もうとすることじゃない。「自責」とは、自分が幸せになれない理由を他人に求めないということだ。と私は思う。「他責」の…

「きみにしか聞こえない」

友達のいない女子高生が拾ったおもちゃの携帯電話に着信が入る。かけて来たのは、1時間前の世界に住んでいる、耳が不自由な青年。テレパシーでつながるようになった二人は、やがて思いをつのらせて、会おうと決心する。設定は、映画「イルマーレ」を連想さ…

「グッド・ウィル・ハンティング」

古い友人から、私がこの映画を今まで見ていなかったのは意外だと言われた。そう思われるのも納得した。久しぶりに本当に良い映画、後々まで余韻の残る深みのある映画、そういう映画を見た気がする。主人公のウィルは、数学の天才なのだが、非行が絶えない。…

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

何度も見ているのに、また見たくなる。そういう映画は何本かあるが、これもその一つだ。久しぶりに見たくなって、この週末にHuluで見た。大手電機会社のエリートとして出世街道を邁進してきた主人公は、同期の親友の事故死によって、自分の生き方を考え直す…

「誰も守ってくれない」

主人公は、通り魔殺人犯の妹と、それを保護する役割を与えられた刑事。マスコミも世間も、犯人の家族を追い回す。貴重な証言者でもある犯人の家族を守ることが彼の使命だ。犯人の家族にも罪はあるのか?正義の裁きの名を借りて、見ず知らずの一般人やマスコ…

映画「ジョブズ」に関してのウォズニアック氏の発言は色々と残念だ。

「ジョブズの映画は間違っているところがたくさんある」とAppleの共同創設者ウォズニアック氏が指摘 - GIGAZINE とのことなのだが、私はこの記事を読んで3つの点で非常に残念に感じた。このウォズニアック氏が述べていることが事実だという前提での話だが、…

「タイヨウのうた」

一昨日稲村ヶ崎に行ったら、久しぶりにこの映画が見たくなった。この映画は、主人公の少女が住む七里ヶ浜から、鎌倉、横浜が舞台。私がいつも好きで訪れている場所がふんだんに出てくるのもツボなのだが、映画そのものがとても良い。太陽光に当たると死んで…

「デイジー」のチョン・ジヒョンが良かった。

ここ数日、非常に良く映画を見ている。今年の夏は暑すぎて外に行く気がしないということも理由の一つ。昨日、Huluで見たのは韓流恋愛映画だ。主演は、「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンと、「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン。オランダを舞台に、…

「クリムゾン・タイド」

組織の中で、大きな方針を決める時、どちらが正しいか分からないが、どちらかに決めなくてはいけないという場面がある。ましてや、それが全世界の命運を分ける決断だとしたら、自分は一体どちらに与するだろう?「クリムゾン・タイド」はそういう映画だ。ロ…

何故日本では占領政策が成功したのか?

田原総一朗氏のブログで、映画「終戦のエンペラー」の話が書かれていた。氏は、この映画のプロデューサーである奈良橋陽子氏と対談した中で、奈良橋氏がこう語ったと書いている。 アメリカは、日本以外の国では韓国、ベトナム、アフガン、イラクと、すべての…

「終戦のエンペラー」

あまりにも歴史的に有名なこの写真。だがこれはもちろん、史実に基づいた劇中の写真である。映画は、このシーンでクライマックスを迎える。この会見で昭和天皇がマッカーサーに言った言葉が、後の日本とアメリカの行く道を決めたのだ。トミー・リー・ジョー…

「この世は遊び場」

昨日見た、「イエスマン」の映画の中で、主人公の恋人がこういう台詞を言う。名言だと思いました。